ねずみをほっておくと、思わぬ災難が・・・
◆ただ単に「騒がしい」とか「気持ち悪い」というだけでなく、そのまま放っておくとダニが増えて思いもよらぬ病気になったり、最悪の場合火事に見舞われることだってあり得ます!
◆そのような事態にならないために、ご自宅にねずみが住み着いたとわかった時は、すぐに駆除対策を行いましょう。
家ねずみの基礎知識
ねずみは、古くから日本(日本だけでなく世界のほとんどの国)に生息する小動物で、家ねずみと呼ばれるねずみの種類は主に「どぶねずみ」「はつかねずみ」「くまねずみ」の3種類です。
これらのうち、都会において飲食店や住宅などに住み着く可能性が最も高いといわれているのが「くまねずみ」です。
ねずみは、カラスと同様に大変かしこく、環境に順応する能力が高いので、都会のど真ん中でも悠々と生き抜く知恵と生命力をもっています。あんなに小さな体で生き延びているのですから当然ですよね。
昔は、農作物目当てに田舎の家に住み着くことが多かったのですが、社会環境の変化により、大都会でも堂々と住み着ける能力と知恵を持っています。
ねずみは、1cm程度のすき間があれば侵入できるといわれています。一般家庭であれば、外壁の貫通部や床下基礎部分、具体的には換気扇のすき間や配管のすき間などありとあらゆるすき間から侵入します。
ねずみのお目当ては、食べ物とねぐらです。食べ物については、人間の食べるものならほとんど何でも食べます。ねぐらについては、通常は天井裏や床下などですが、環境によっては押し入れやタンスの中でも住み着くことがあります。
スポンサードリンク
ねずみ駆除の方法
具体的に、今現在行われているねずみ駆除の方法について説明します。
①殺鼠剤による方法
「さっそざい」と読みます。(「さっチュウざい」ではありません)これは、一昔前ぐらいからの主流な方法の一つで、いわゆる「毒」を食らわして殺す方法です。
この毒には、「急性毒タイプ」と「蓄積毒タイプ」のものがあります。急性毒タイプは、毒素が強く効き目が早い反面、ねずみの食いつきが悪いというデメリットがあります。一方、蓄積毒タイプは毒素が弱いため、ねずみの食いつきが良い反面、効果が遅いという面があります。
また、ペットや小さな子供がいる場合には取り扱いと管理に十分気をつける必要があります。
②捕獲わなによる方法
しくみや仕掛けが簡単で、仕掛けやすい反面、ねずみの学習能力により引っかかる可能性は低いといわれています。仕掛ける場所や仕掛ける時間など工夫と忍耐力が必要です。
③煙や超音波による方法
煙については、狭い場所においてかなり充満させなければ効果が薄いようです。また、超音波などの機器については、手軽な方法として注目を集めていますが、中には不良品(効果が薄い)ものもあるようなので、買う前に十分検討する必要があるでしょう。
④ねずみ駆除の専門業者へ委託する方法
ただ、どこの場合もそうですが、「悪徳業者」といわれる業者の存在も否定できません。莫大な費用請求をされたり、費用の割に効果の上がらないことなど、消費者相談があるのも事実です。
ねずみの侵入を断たなければ元のもくあみ
ねずみの駆除ということで、実際に住み着いたねずみを駆除する方法を解説してまいりましたが、それだけでは本当の解決策にはなりません。ねずみの侵入を防止する対策がなければ、また同じような状況が再び繰り返されるのは目に見えてます。もともとそういう「すき間」があるのですから。
ねずみの侵入を防ぐ対策は個人でもできないわけではありませんが、やはり専門の業者に依頼する方がより確実で安心といえるでしょう。たとえば、個人的に様々な対策をするために数十万もの費用を掛けたが、結局駆除できなかったという話はよく聞きます。多くの人の共通認識としては、「費用対効果」ということではないでしょうか。中には迅速性を求める方もいるでしょうが。。。
※ここで紹介できなかった点についてはリンク等で確認していただくとして、いずれにせよ『信頼のおける費用対効果の高い業者に委託する』のが、最も賢明な選択ではないかと思います。
スポンサードリンク
ねずみの駆除
ねずみによる被害実例
実際にネズミはどのような被害をもたらしているのでしょうか。
①ネズミのフンによる食中毒被害
ネズミのフンには食中毒の原因となるサルモネラ菌が混じっている場合があり、そのフンが食べ物や生活用品に付着・混入して汚染が広がり、やがて繁殖して食中毒を引き起こすことがあります。
②ねずみに付着したダニによるからだのかゆみ
ネズミの毛の中には家ダニが寄生しています。これらのダニが増殖し、人間の体に害を及ぼすことがあります。体が赤く腫れたり、強いかゆみをもたらしたりします。
③ネズミの習性(何でもかじる)による被害
ネズミは何でもかじる習性があります。単に食べ物だけではなく、食べられないようなものまで何でもかじります。これは、ねぐらである巣を作る材料としても使われる場合がありますが、まずは何でもかじってその物を確かめる習性があるようです。
特に怖いのは、電気のコードやガスのゴムホースです。これらがかじられたことによって、実際に火災や爆発事故が過去に発生しています。
④ネズミの騒音や不快感による精神障害(ノイローゼなど)
実は、現代社会において、この問題が一番深刻ではないかと思います。現代人はものすごく精神的にデリケートになってきています。中には小さな虫一匹に怯えてホテルに泊まる人もいるというのですから。
このように、衛生上、防災上だけでなく精神上においても深刻な被害をもたらすネズミは、いち早く駆除することが必要なのです。
ねずみの駆除
家庭環境の整備も重要!
ねずみが人家などに住み着く目的が「食べ物」と「ねぐら」の確保だとすれば、それらの目的を 断ち切ることによって、ねずみの住みづらい環境となり、ねずみ自ら退去することにもつながります。
そのためには、普段の生活環境を整備することが大切です。
まずは、ねずみの食べ物とさせないように食物の管理を徹底する必要があります。テーブルの上などにそのまま放置せず、冷蔵庫に保管するようにします。
また、食べ残りなどは、タッパ式の入れ物に入れて容易に取り出せないようにします。
生ゴミの処理や保管方法にも気を付けてください。フタをロックできるようなタイプのごみ箱なら有効です。
つぎに、ねぐらについては、暖をとり子供を育てるための工夫として、タオルやティッシュペーパー、ビニール類などで巣を作ります。そのため、それらの素材となる物品を容易に持ち運べないように収納したり、整頓することが有効な対策となります。